ウッドデッキの屋根の作り方


 防犯面を気にしてウッドデッキには屋根を付けずにいましたが、やはり雨避け&日除けが欲しくなったので屋根をつけることにしました。 ホームセンターなどでハンドルをクルクル回して出し入れができるオーニングが売っていますが、安いものは突っ張り棒で地面と軒の間に 固定するタイプです。残念ながら我が家は総2階のため、1階に軒がありません。壁に直接取り付けるタイプは値段が張るし、 壁に穴を開けたくないので、デッキ上に自作することにしました。

<材料>
・ウエスタンレッドシダー 2×4 12ft 2,180×4=8,720円
・ウエスタンレッドシダー 2×6 12ft 3,480×3=10,440円
・ウエスタンレッドシダー 4×4 12ft 4,980×4=19,920円
・赤松 3.6cm×4.5cm 4m 798×4=3,192円
・キシラデコール 0.7L 2,680×1=2,680円
・ポリカーボネート波板 1,180×6=7,080円
その他、カーテンフック、T字金具、コーススレッドなど…総額8万円くらい?

<使用道具>
・インパクトドライバー
・金槌
・脚立
などなど。。

<作業工程>
 ダイニング前の部分に作ります。友人を招いてバーベキューをするときはここにコンロを置きます。雨が降ったときはホームセンター で買ったタープを張って強行しましたが、やはり家との間から前がポタポタ…。まあ、無理にやらずに中止すれば良いのですが、 せっかくの楽しみなので、多少の雨くらいで中止したくないわけです。コンロを置く場所だけでも雨を気にしないでいられたら良いな、 と思ったのが設置のきっかけです。


 今回柱に使用したのは9cm角のウエスタンレッドシダーです。デッキ本体はウリンで作りましたが、長い角材は重いので立てるのが難しいため、 軽いソフトウッドの中では耐久性もあるウエスタンレッドシダーにしました。ホームセンターで入手できるところもポイントです。 4mの長い角材をカットしてもらってきました。1カット30円です。楽できるところは楽します^^
 耐久性があると言ってもソフトウッドです。やはり塗装は必須だと思います。 今回はキシラデコールという塗料を使用しました。油性なので扱いは少し面倒ですが、耐久性にはそこそこの定評があります。 デッキより明るめの色を選択しました。上の写真の左側が塗装部分、右側が未塗装部分です。
 柱を立てる場所ですが、床板が微妙に反っていたのでディスクグラインダーで削って平らにしました。 本当はデッキの柱と一体で作ったほうが頑丈になるのですが、構造上難しいので床に乗せて固定することにしました。 真下にはデッキの柱があるので、床がブチ抜けて壊れることはありません。
 柱はL字金具で固定します。本当は専用の金具があるのですが、ホームセンターでは入手できず、仕方なくL字金具です。 柱の位置を決めたら柱と同じ9cm角の端材を仮置きしてL字金具を2つ床に固定します。家側の2つは床に固定してしまうと柱にネジ止めできなく なるので先に柱に取り付けておき、柱を立ててから床に固定しました。
後付けの柱は強度に不安があるので、デッキ本体の柱と連結します。 そのために、手すりの一部を切り欠きました。一度手すりを外し、ノコギリで切り込みを入れたあと、 ノミで削りました。手すり側の柱は2本なので、もう1カ所も同様に切り欠いています。
こんな感じにT字の金具で屋根の柱とデッキの柱を連結しました。下のほうでもう1カ所連結しています。 手すりの切り欠き部分にはめ込んで、金具で連結することで、前後左右に動かなくなりました。
柱と柱の間に2×6の木材を渡して固定します。水平器を使って、水平になるように取り付けます。 位置がズレて見えるのは柱の高さが違うためです。雨を流すために、建物側のほうが少し柱が長くなっています。
横にも2×6の木材を渡します。柱の上部を半分切り欠いて乗せ、コーススレッドで固定しています。何となく形になってきました。
垂木の固定には金具を使用しました。台風などで屋根が吹き飛んでは困ります。金具はホームセンターで入手できます。
垂木を乗せるとこんな感じになります。2×4の木材です。雨のかからない場所なので塗料は塗りません。ええ、ケチですとも。
垂木の上に、横向きに木材を乗せます。3.6cm×4.5cmの赤松材です。コーススレッドで固定したあと、 さらに針金を巻いて台風対策をします。
こんな感じになりました。
垂木の端に2×4の木材を取り付けます。雨にぬれる部分なので塗装しています。
屋根の上に登ってみました。高い所は苦手です^^;
垂木の上に横向きに乗せた赤松材に屋根を固定します。屋根材の端っこはしっかり固定する必要があるので、 垂木と同じ向きにも赤松材を乗せて高さを合わせます。
屋根の上からです。やっぱり高い所は怖い。
屋根材は透明のポリカーボネート波板です。ポリカーボネートは塩ビよりも耐久性が高く、長持ちします。
端っこは風で吹き飛ばないように傘のついたネジで留め、それ以外は安い傘釘で留めました。 屋根の上に登って屋根材を貼っていきますが、最後の1枚は苦労しました。梯子が掛かっているので、真っ直ぐ貼れません。 結局、少し曲がってしまいました。で、降りるときがまた怖い^^;
グラつきを抑えるために、斜めに木材を渡してみました。デッキの手すり側じゃないほうは、やっぱり少しグラつきます。
屋根は透明で光を通します。なので、屋根とは別に日除けを作ります。別で作るからには、当然可動式です。 動かないなら光を通さない屋根材を使えば良いのです。長さが調節できる便利なカーテンレールを買ってきました。 長い横向きの木材の下に取り付けます。
レールにぶら下げるのはシェードです。ホームセンターで売っていたものですが、当然サイズが合いません。 ちょうど良いサイズに切断して端っこを丸めてミシンで縫い、中に農業用の支柱を通します。 実はこの屋根作りの全工程の中で一番しんどかったのが、この作業でした。 シェードは分厚いため、ミシンがなかなか思うように動きません。 買ったばかりの電子ミシンに何度もエラー表示をさせながら、何とか縫うことができました。
ぶら下がっている紐を引っ張って広げます。
広げて見るとこんな感じになります。
農業用の支柱を針金で留めています。
シェードの上はこんな感じになっています。支柱とシェードを針金で固定し、その針金をカーテンレールについてる白いアレにつけます。
ちなみに、レールは2本つけてあります。
柱にこんな感じの金具を取り付けました。
そこに伸縮式の物干し竿を通すと、洗濯物が干せます!多少の雨ならしのぐことができます。が、風があると降り込んできます^^;

これで完成です^^


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