給排水管の準備 | |
上の写真左下の太い管がVU菅(排水管)です。ゴミが入らないようにテープで塞いであります。
細い菅がHIVP管(給水管)で、短い方が最初に設置してもらった管です。
大体の位置で設置してもらっていたので、少し位置をずらす必要があり、継ぎ足しています。 ついでに、このあと作るウッドデッキにも手洗いをつけようと思い、HIVP管をT字型に接続して2手に分けました。 下の写真は別の角度から撮った写真です。 給水管には常に水圧が掛かっているため、給水管をいじる前に必ず水を止める必要があります。 水栓用のバルブが途中にあると楽なんですが、なかったので水道の元栓を締めました。 | |
上の図が最初に業者に設置してもらった給排水管です。赤線が給水、青色が排水、緑の○は排水枡です。 下の図が継ぎ足した後の図です。給水管を少し切ってT字の継ぎ手で2手に分けています。 短い方が今回作った水栓用で、長い方はウッドデッキ上に作る手洗い用です。 排水管も少し切って短くしました。 給水管は上向きに伸ばし、先端は専用のキャップを接着して水を止めておきます。 | |
○給水管について 給水管にもいろいろ種類がありますが、塩化ビニル製のVP管やHIVP管が一般的です。 VP管は灰色で、VP管より強度の高いHIVP管は黒っぽい色をしています。 そんなに高いものではないのでHIVP管を使用することをお勧めします。 接続には専用の継ぎ手と専用接着剤を使用します。継ぎ手には真っ直ぐ延長する「ソケット」、 L字に接続する「エルボ」、T字に接続する「チーズ」などがあります。 太さもいろいろありますが、通常は呼び13mmのもので良いと思います。 この「呼び径」は実際の径とは違うので気をつけましょう。管に書いてあるので確認してください。 ○給水管の接続方法 VP管は普通のノコギリかプラスチック用のノコギリで簡単に切断できます。 切断した管の切り口をカッター削って整え、切断面の角を少し面取りします。 専用接着剤を管の外周りと継ぎ手の内側にグルッと1周塗り、管を継ぎ手にズブッと差し込みます。 管の表面を溶かして接着するので、差し込むときに回転させずに一気に真っ直ぐ差し込んでください。 継ぎ手は奥が細くなっているため、すぐに力を緩めると抜けてきてしまいます。 接着するまで少なくとも30秒以上は差し込んだ状態を維持してください。。 その後数時間放置し、しっかり接着できたら水圧をかけられるようになります。 給水管の漏水箇所のほとんどが継ぎ手部分です。できるだけ継ぎ手が少なくなるように設計しましょう。 また、バルブをつけておくと、漏水時に水道の元栓を止めなくても修理ができるので安心です。 ○排水管について 排水管にはVU管を使用します。VP管と同じく塩化ビニル製の管ですが、VP管より径が大きく少し薄くできています。 こちらも専用の継ぎ手を使って接続していきます。 ○排水管の接続方法 基本的には給水管と同じですが、排水管には水圧がかかりません。 給水管のように、接続時に水を止め忘れて噴水になるおそれはありませんが、勾配に気をつける必要があります。 水圧がないので水は重力に従って下に流れていきます。排水管が水平だったり上がってしまっていると 水がうまく流れず、詰まりの原因になります。管径が65mmの場合、1/50くらいは取りましょう。 これは50cmの長さに対して1cmの高低差ということです。 また、L字やT字の継ぎ手部分はゴミなどが溜まり、詰まりが起きやすくなります。 継ぎ手は多用せず、排水枡で接続したほうがメンテナンスが容易でトラブルが少なくなります。 | |
水栓本体の作成 | |
倒れては困るので、底面は広めにします。地面を叩いて固めたあと砕石を敷き、 その上にモルタルを流し込んで水平に整えます。 | |
モルタルの上にレンガを並べていきます。給水管を囲んで4個で1周するように並べました。 接着を良くするためレンガを水を入れたバケツに入れておき、目地を1cm程度取りながら積んでいきます。 使用したレンガはホームセンターで一番安かったレンガです。薄いレンガだったので積む数が多く大変でした。 厚みのあるレンガにしたほうが楽ですね。 | |
位置を半個ずつずらして積んでいきます。3色あるので、なるべく同じ色が重ならないように積みました。 モルタルは固まる前なら濡らしたスポンジなどでこすればキレイに取れます。固まってしまうと取れないので こまめにキレイにしましょう。 | |
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上の図は水栓を横から見た図です。ある程度積んだところで、水道の元栓を締めて給水管をキャップの下で切断し、
L字に接続するエルボを繋ぎます。エルボの先に短い給水管を繋ぎ、その先に蛇口を取り付ける部品を繋ぎます。
蛇口がレンガにぴったり付くように長さを計算しますが、給水管はある程度曲げることができるので、
さほど神経質になる必要はありません。水道の元栓をいつまでも締めているわけにはいかないので、ここで蛇口を取り付けておきます。
蛇口のネジ部分にシールテープを巻き、蛇口をねじ込んでいきます。ハンドルがちょうど上を向くように
シールテープの長さを調節します。 今回はホームセンターで買った蛇口を取り付けました。手洗い用とホース用の2つの口のついたブドウ型の蛇口です。 蛇口がついたら水道の元栓をあけてみて、水漏れがないことを確認します。 あとはひたすらレンガを積んでいきます。蛇口をつける部分は、真ん中の図のようにディスクグラインダーで細かく切り込みをいれ、 トンカチで叩いて切り欠いておきます。下の図は正面から見た図です。水栓の真ん中あたりに蛇口が来るように切り欠きます。 |
真っ直ぐ積むのはなかなか難しいです。グネグネしてしまいました^^; 蛇口の場所まで積んだら、蛇口がレンガにぴったり着くようにして、真ん中の穴にモルタルを流し込みます。 最後に半分に切ったレンガを真ん中に埋め込んだら水栓本体は完成です。 2口なのでホースを繋いだまま手を洗うこともできます。 | |
○モルタルについて レンガを積むにはモルタルを使用します。 モルタルはセメントに砂を混ぜたもので、モルタルに砂利を混ぜるとコンクリートになります。 セメントと砂の比率は、体積比でセメント:砂=1:3程度が良いです。コンクリートを作る場合は モルタルに入れた砂と同量〜2倍程度の砂利を入れます。 トロ舟というプラスチックの容器にセメントと砂を入れて、左官鍬で空練りします。 セメントと砂が混ざったところで、少しずつ水を入れていきます。 水の量は、練りながら扱いやすい固さになるように調節します。 固すぎても柔らか過ぎても扱い辛いので気をつけましょう。 配合が面倒な人には、水を混ぜるだけでモルタルができるインスタントモルタルがお勧めです。 モルタルは放っておくとすぐに固まってしまうので、ちょいちょい練り直しながら 手早く作業する必要があります。 | |
水受けの作成 | |
水受けはレンガを半月型に積み、中はモルタルを塗るだけの簡単なものとしました。 蛇口から水を出したときにちょうど水が落ちる位置に排水口が来るようにしました。 レンガをディスクグラインダーでカットして半月型に積み、排水口が飛び出ないように モルタルを塗ります。このとき、水が排水口に流れるように少し勾配をつけてモルタルを塗ります。 レンガの破片などを中に埋め込むとモルタルを節約できます^^; 最後に目皿を排水管につけたら完成です。 ※写真は製作1年半後のものです。 |