三角棚の作り方


ダイニングの角に三角の棚(テレビ台)を作ったのでご紹介します。

サイズ:短辺:450 長辺:700 H:928
材料:側板…ラジアタパイン集成材
   棚板・・・MDF
   扉・・・ラジアタパイン集成材
   棚受…細い木(材質不明)
   その他・・・釘・ネジ・L字金具・木工ボンド・蝶番・マグネットキャッチ・ツマミ
費用:約1万円
作成期間:3日(12時間程度)



上の写真は棚制作前の状態です。ダイニングのコーナーに市販の食器棚を置き、その上にテレビを乗せています。 写真には写っていませんが、すぐ横にダイニングテーブルがあり、間隔が狭くて通るときに足の指をぶつけることもしばしば…。 娘が走り回るときも危ないので、この角を何とかしたいと思っていました。ホームセンターや家具屋に行っても なかなか手頃な大きさのテレビ台が見つからず、作成することにしたわけです。
下の写真は食器棚を撤去した状態です。狭いほうが約50cm、広いほうが約75cmです。 広い側にコンセントとテレビのジャックがついています。
上から見た図です。黒と赤の線が壁に付く面で、緑は扉です。三角なので、扉の固定と開閉方法に困りました。 そこで、扉の左右に板を少し残すことで、普通の蝶番とマグネットキャッチを使えるようにしました。 側板は短辺側が約45cm、長辺側が約70cmです。これでテレビが置けるギリギリの大きさでした。
側板です。直角ではなく斜めにカットしています。これが今回の作業で一番面倒な作業になりました。 丸ノコで切断したのですが、手持ちの丸ノコでできる角度カットは左の写真まででした。 鉛筆で描いた線まで届いていません。これでは扉の横につける板が浮いてしまうため、 もっと賢い方法があるんだろうな〜と思いながらも、ちまちまとノミで削りました(写真右)。
側板を置いてみました。長辺側はコンセントボックスがあるので、切り欠きました。 インパクトドライバにドリルビットを装着して穴を繋げてあけ、ノコギリとノミで整えたのですが、 どうもキレイにできません。結局、丸ノコで無理やり整えました。安全な方法ではないので、 あまりお奨めはしません^^;
ホームセンターには幅60cmまでのラジアタパインしかなかったので、長辺側は継ぎ足しました。 板の継ぎ足しには木工ボンドと「なみ釘」を使用しました。なみ釘を使ったのは今回が初めてで、最初の一発は見事失敗しました(写真左)。 抜くこともできず、最後まで無理やり打ち込みました^^;何本か打つうちに、コツがつかめてきて、うまく打てるようになりました(写真右)。 傾かないようにバランスを取りながら軽い力で打つとうまくいきます。 何事も経験ですね。
棚受けを固定しました。棚板は下に1枚と中に1枚です。 組み立てる前のほうが高さを揃えやすく、釘も打ちやすいです。 木工ボンドでくっつけたあと、釘を2本ずつ打ち込んで止めていきます。
ホームセンターで面白いものを見つけたので買ってみました。「楽打名人」という商品です。 釘を挟んで打ち込むことで、真っ直ぐ打てるというものです。使ってみると、確かに真っ直ぐ打ちやすいです。 でも、それ以上に良いのは、うっかり手を打つことがなくなることですね。
側板を接合しました。木工ボンドでくっつけて、横から釘を打って止めました。 下の切り欠きはコンセントボックス用で、上の角にある切り欠きはテレビのコードを通すためのものです。 実はこのとき、接合方法を間違えました。長辺側から短辺側に釘を打つべきところ、短辺側から長辺側に 釘を打ってしまいました。あとで設置してみて長さが合わないことに気付き、慌ててやり直しました。
強度を出すために、扉の下にも板を固定しました。やはり長さが足りないので、木工ボンドとなみ釘で継ぎ足しました。 よく見ると棚受けが増えています^^;テレビのコード類の余った部分をゴチャゴチャと収納する場所が欲しいな、 ということで急遽増やすことにしました。
実はこの扉の下の板の固定に困りました。90度ではないので内側からL字金具で留めるのは難しく、 かといって外側では見えてしまう…。今考えれば、棚を横に倒して釘で打てば済むことなんですが、 そんな単純なことも思いつかず、まずネジで一カ所固定し、それから釘を打ちました。
仮組してみました。まだ固定はしていません。
天板です。角は危ないので丸め、真鍮釘で固定しました。
扉の横の板です。こんな感じになっています。この板の固定にも困りました。 上の部分は天板を真鍮釘で固定し、下の部分はやはりネジで固定しました。 強度を出すために、一番下の板を扉下の板に真鍮釘で固定しています。
下に傷防止のフェルトを貼り付けました。テープのついたものがホームセンターで購入できます。
設置してテレビを置いてみました。棚板は以前作った棚の余りのMDFを使用しました。 テレビのコードを通すために、奥の角を切り欠いています。 一番下の棚はこんな感じになっています(写真右)。
棚の上の方は幅木の厚み分壁から浮いてしまいます。ぐらつきを抑えるために、MDFの切れ端を木工ボンドで接着しました。
テレビの転倒防止に、幅の広い紐をネジで天板に固定しました。
三角な上、テレビを乗せるので普通の棚より倒れやすくなっています。 壁にL字金具を2カ所付け、棚にもネジで固定しました。 ここはもともとテレビを設置する予定だったので、壁の裏には補強の板が入っています。
扉をつけました。左側に普通の蝶番で止め、つまみを付けました。隙間が広すぎたり、広さが左右で違ったりしたので、 扉を外して再度切断して調整しました。組み立て時に直角がしっかり出せていないとこうなります^^; 取り付ける順番として、左の板→扉→右の板の方が、微調整が楽だったかな…と思います。
マグネットキャッチをつけました。扉の隙間が広すぎたので、薄い板を噛ませて距離を稼いでいます^^; これで完成です。




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